2011年1月26日水曜日

先日(2011/1/24)のクローズアップ現代(NHK)を見て

クローズアップ現代  2011年 1月24日(月)放送
飛び出せ!“異能”~日本の閉塞感を打ち破れ~

ホットリンクの内山氏がピックアップされていた。
全世界のブログ情報を解析して、それから株価の変化を導きだそうという発想によって、支援をもらえたという趣旨だった。実際の効果も確認されているんだろう。

はっきり言って、これを聞いたときに、「やられた」と思った。
同様のことは、実は考えたことがあった。
番組中でも、外国で類似の発表がなされていることが報告されていた。
解説では、同じアイデアは同時に3人が思いつくと考えていいので、いかに早く高性能なものを創り上げるかにかかっているということだった。

このホットリンクの話を、会社の同僚にしてみた。
社内でも人工知能的な話についてはかなり話が通じる人で、想いを共感できるかと思っていた人物だった。
彼も、この番組を見ており、話を振ってみたが、返ってきたのは
意外にも「(株価の予測なんて)そんなに簡単にいかないよね」という返事だった。
「それ面白いそうだね」という反応を期待していたのだが、そうではなかった。

彼にして、この反応ということが、日本で『異能』の者が活躍することができない理由を端的に表しているように思う。

すなわち、『異能』あるいは『異質』なものに対しては、まず否定が出てくる。なぜだか皆、うまくいかない理由をさがそうとする。
肯定的とは言わないまでも、ニュートラルな視点から見ることができない。可能性を論じることができない。

たしかに、このアイデアはある意味「ラプラスの悪魔」に近いものかもしれない。
あらゆる情報の中から、必要な相関を取り出して、未来を予測する。
さて、必要な相関を見つけることが、容易にできるだろうか?

株価について言えば、何らかの相関はあるのではないかと思っている。
ある特別なイベント(戦争とか、油田事故とか)との関連は容易に想像できると思うが、ある種の目に見えない法則があるかもしれない。
だが、自分にはまだみつけられていない。

これもまた、「成功するのは続けている人」ということなのかもしれない。