2013年6月18日火曜日

クラウドソーシング(クローズアップ現代)を見て

番組サイト:クローズアップ現代「企業も働き方も激変~クラウドソーシング」

自然言語処理の様な仕事にクラウドソーシングを適用をできるか考えながら見ていました。
番組中で紹介されていたのは、予想していた通り、企画やデザインなどでした。また、おそらくは仕様の確定したプログラミングの下請けなどの仕事もあるかもしれません。

現実のプログラミングの現場では、
  「限られた条件の中で如何にして要求仕様を実現するか」
という問題が大きく、これを解決するために利用できる可能性もあります。

しかし、自然言語処理の製品を作る場合には、それに加えて、より深刻な問題として
  「実現方法が分からない」
あるいは
  「実現可能であるかどうか分からない」
  「解決不能な問題かもしれない」
というような局面に遭遇することがあります。単純な時間やマンパワーの投入では解決しません。

これらに対応可能な人材が、クラウドソーシングに登録する状況は考えにくいですし、もしいたとしても直面している問題に対応できる人材かどうかを判断することができないような気がします。

でも、クラウドソーシング自体が広く普及し、普通の働き方になっていく未来も考えられないわけではありません。その場合にはまた違った判断になるでしょう。

日本で今後どのようにクラウドソーシングが広まっていくか、興味深く見守っていきたいと思います。


P.S.
上記の問題の対策は、簡単に言えば、近似値に落とし込む、別手法を試してみるなどしますが、個別の製品ごとにアプローチは異なるので、様々な知識・経験が必要です。さらにその対策すらも同じ問題に陥る場合があります。そして、繰り返しながら、現実的な解決策を探っていきます。