一般の方々との認識のズレに関する事例をいくつかご紹介します。
昨年末、何人かの方とお話ししていたときの会話の一部です。
個人の特定を避けるため実際の会話から加工してあります。
・知識がないのでずれた解釈
私 「自然言語処理をやってます」
A氏「?」
私 「えーと、大枠で言えば、人工知能的なものです」
A氏「おー、すごいですね!人工知能ですか」
私 「いや、その中の自然言語処理…」
A氏「?」
私 「えーと、日本語とかを解析してですね…」
A氏「ああ、SiriとかAsimoみたいな」
私 「…ええ、まあそんな感じです(そこはAsimoじゃないだろ…)」
A氏「つまり音声認識ですね!」
私 「(いや…そうじゃなくて…)」
・昔それなりにやっていて、最近の状況は理解拒否
B氏「機械学習って最近ではどんなことをやってるんですか?」
私 「最近では、DeepLearninngとかが注目されてますね」
B氏「?」
私 「えーと、NeuralNetworkをご存じですか?
大まかに言うとそれの改良版みたいなものです。」
B氏「ああ、はやりましたね、昔…でも、すぐに消えましたね。実用にならないですよね。」
私 「でも、最近ではGoogleなんかが画像認識で…」
B氏「いやいや、NeuralNetworkはだめですよ」
私 「(…トラウマがあるのかな?)」
・少し知識があるがゆえに夢を見る
私 「自然言語処理をやってます」
C氏「形態素解析とか?」
私 「はい、そうです。(いい感じ!)」
C氏「Twitterの解析とかできます?」
私 「(Tweetの解析かな?)はい、できますよ」
C氏「実は、TwitterやFacebookを解析して、
そこから個人の嗜好や友人関係・活動地域などを特定して、
その人に特化した広告をDMで送ろうという企画を考えているんですけど…」
私 「(いやいや、それスパムでしょ…
それ以前に、個人の嗜好と広告のマッチングは、どのレベルで考えてる?
友人関係・活動地域ってリアルまで収集するつもり?
ていうか、解析するTweet文はどうやって収集するつもりなんだろ?
計算量とか、データサイズとかは?
…思いついただけで満足して、実現方法何も考えてないな、この人…)」